『文学とたにし』vol.3
〜木村綾子の今どきブンガク論〜
出演
木村綾子(タレント・作家)
高橋源一郎(作家)
又吉直樹(ピース)
日時
2012年11月25日(日)
OPEN18:00 / START19:00
ざっくり概要! ←間違った日本語
《木村綾子さんのツイート》
25日の『文学とたにし』全貌を大発表!
今回はスピンオフ企画として特別講師に高橋源一郎さんをお迎えし、「「今」読むべき明治文学」をレクチャーしていただきます。いつものへっぽこ講師(私のこと)は生徒と化します。お楽しみに!
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えっとー、今回の感想はツイートしてないんですけどー、なんかー、さいきん、ツイッターばかりやってたらー、文体がツイッターになってきてー、ふつうに書けなくなってー、ツイッターふうに書いた方がー、書きやすいしー、読みやすいと思うのでー、ツイッターふうに書きまーす。
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【文学とたにしvol.3】《感想1》
ロン毛を後ろで縛ったあのイケメン誰や?
おっ! キムタクか!
って思ったら又吉でした。なんや。
【文学とたにしvol.3】《感想2》
でも、下手したら逆もありえへんか?
「えっ、なんで又吉がいるねん!」
なんや、キムタクやん!
で、実は吾郎ちゃんが熟女好きだったなんてことになって、
アホ! バッファロー吾郎ちゃうわ!
スマップ吾郎じゃ!
えっ!?
で、もうアイドルかお笑いかわからんようになってきて、スマップがピースにチーム名変えたりして 、ファンが若い女の子から熟女に総入れ替え! なんてことになって、スマップもうまいこと世代交替したなーって、そうなったら、それはそれでええ話やなー
【文学とたにしvol.3】《感想3》
おい! 何の話や?
【文学とたにしvol.3】《感想4》
もう、マッタン(又吉)はどうでもええねん。きょうはなんといっても源ちゃん(高橋源一郎)やねん!
《木村綾子さんのツイート》
カフェで高橋源一郎さんの『官能小説家』読んでたら、はす向かいの席のマダムが
「私がセクシーだと思うのはゲンちゃんだわぁ、ミツコさん知ってる? 作家の高橋源一郎さん」
っていきなり話し始めて驚きました。ちょうど、森鴎外と樋口一葉の絡みのシーンを読んでたところだったので!
【文学とたにしvol.3】《感想5》
はい、源ちゃん、マダムキラーなんですよね。
ちゃうちゃう、それ、ちゃうちゃう! 画像貼り間違えんなよ!
そうそう、こっち、こっち!
綾部なんてまだまだ青いわ!
【文学とたにしvol.3】《感想6》
おい、何の話や?
【文学とたにしvol.3】《感想7》
「今」読むべき明治文学
【文学とたにしvol.3《感想8》
そうそう、これや!
今日のテーマはこれや。前フリ長いわ。ボケ。
【文学とたにしvol.3】《感想9》
で、きょうは何と言っても、二葉亭四迷! 源ちゃんが、時間が足りなくて、二葉亭とあと石川啄木をちょっと話しただけで、他の作家について語れなかったからだけど、明治の作家ではやっぱり二葉亭がすっごく重要なんだと思う。
【文学とたにしvol.3】《感想10》
二葉亭と言えば、言文一致体で有名な『浮雲』が代表作とされているけど、源ちゃんが注目したのは『平凡』。朝日新聞社に勤めていた漱石から連載を依頼されて書いたそうだ。
【文学とたにしvol.3】《感想11》
「(明治三十九年)十月三十日から二葉亭四迷が朝日に連載を開始した小説『平凡』を読んだ。それはきわめて奇妙な小説であった。そこでは恋愛や芸術が徹底して嘲笑されていた。それは当時の作家たちがなお至上の価値を見いだしていたものであった。だから、『平凡』を読んだ作家の多くは不快感を隠さなかった。『平凡』が彼らを傷つけたのはその点だけではなかった。二葉亭四迷は、二葉亭自身の方法の上に若い作家たちが作り上げた「自然主義」の方法をもって、嘲笑したからであった。若い作家たちは裏切られたような気がした。」(高橋源一郎『日本文学盛衰史』講談社文庫p.160.)
【文学とたにしvol.3】《感想12》
『平凡』の何がすごいって、自然主義でいうところのありのままってやつを地で行くというか、「今日は書くことねー」とか「オレは金のために書いてんだ」みたいなことが平気で書かれている、そうだ。
【文学とたにしvol.3】《感想13》
教科書的に言えば、坪内逍遥〜二葉亭四迷から日本近代文学は始まって、現在に至るまでその歴史は脈々と続いているということになるのだろうけど、実際は二葉亭で始まり、二葉亭で終っている。
【文学とたにしvol.3】《感想14》
どういうことかと言うと、
二葉亭は、言文一致の不可能性というか、文学の不可能性に非常に意識的な人物であったのだ。
【文学とたにしvol.3】《感想15》
源ちゃん曰く、「二葉亭はロシア語ができたんだよね、ロシア文学の翻訳をやっていて、当時はまだちゃんとした辞書もないから、翻訳できないのね。翻訳しようとしても対応する言葉がなかったり、そもそも概念がなかったりして」。こういった経験が、彼の文学に対する意識の高さに繋がった。
【文学とたにしvol.3】《感想15》
文学の可能性にかける、「これからは言文一致の時代だ!」とかいうモチベーションで書くのは案外楽、あるいは文学の不可能性を見抜いて、書かないのも、ま、楽と言えば楽。書かなくていいからさ。
【文学とたにしvol.3】《感想16》
そこで改めて考えてみると、『平凡』という作品は創作のレベルが1次元高い。
二葉亭は、文学の可能性のみならず、文学の不可能性をも一身に背負って、それでも書けるのかを試みた。
それが『平凡』である。
【文学とたにしvol.3】《感想17》
漱石もそうだけど、二葉亭は引き裂かれているなー。ここに二葉亭の心意気を感じる。
【文学とたにしvol.3】《感想18》
なるほど!
源ちゃんが二葉亭について熱心に語る理由も分かったし、その心意気は今を生きる僕たちにも十分に伝わってきた。
コーヒーブレーク
じゃ、ここで1曲。会場で流れていた《くるり》!
【文学とたにしvol.3】《感想19》
後半は、源ちゃんじしんにクローズアップしてのトーク!!
【文学とたにしvol.3】《感想20》
源ちゃんって灘中出身なんだよね。灘中出身の人って、本当の天才というのを間近で見てるんだよね。こういう経験談って、日比谷高校出身の内田樹さんや栄光学園出身の保坂和志さんからも聞いたことがある。
【文学とたにしvol.3】《感想21》
本当の天才って勉強しないんだって。「どうしたら勉強できるようになるの?」って聞いたら、「授業聞いてたらできる」って、「家では12時間ピアノ弾いてるから勉強している暇がない」だってさ(笑)。
【文学とたにしvol.3】《感想22》
なるほど!
源ちゃんが、二葉亭の重要さに気づいた、ま、そりゃ誰でも分かってるけど、『平凡』の重要さに気づいたのって、やはり、一般ピープルとは次元の違う人を過去に何度も実際に見てきたからじゃないだろうか。
【文学とたにしvol.3】《感想23》
えーと、それから、そうそう、灘中のことはまだいい話だけど、源ちゃんの人生って、もう滅茶苦茶なんだよね(汗)。
家族解散が2度もあったり、麒麟の田村でも1回だったよなー、あいつも大阪の千里だよなー、源ちゃんも豊中とか千里とかだよなー、あの辺って、家族解散が流行ってるの!?(汗)
【文学とたにしvol.3】《感想24》
それから、それから、学生運動を激しくやってって、東京拘置所に10ヶ月入れられてたんだよねー。ホリエモンが入ってるところ。今はエアコンあるけど、当時はエアコンないからすげー暑くて、すげー寒かったんだってさー。
【文学とたにしvol.3】《感想25》
で、源ちゃんの話聞いてて、改めて思ったけどさー、この世代の何が嫌いかって、学生運動をガンガンやってた人は捕まってしまって、安田講堂とか最後までろう城していたような人は大学から去ってしまって、それに対して、真っ先に逃げちゃったようなヘタレがのうのうと東大の先生とかになって、えらそーにしてたんだよなー
【文学とたにしvol.3】《感想26》
で、源ちゃんには以前、中森明夫さんの『アナーキー・イン・JP』刊行記念トークイベントのゲストで来てもらったんだった。
この時もかなり突っ込んだ内容だったのだけど、源ちゃん=大杉栄というイメージはあんまりしなかったんだよねー。
【文学とたにしvol.3】《感想27》
でも、今回はものすごく
って感じがした。
二葉亭四迷を熱く語る源ちゃん。東京拘置所にも入って、肉体労働もして、小説を書いて、スランプも経験して、今なお現役で書き続ける源ちゃん。
そのこころは?
ずばり
アナーキー!!
【文学とたにしvol.3】《感想28》
『文学とたにし』も今回で3回目。
そして今回が3回目で、ゲストが高橋源一郎さん。
【文学とたにしvol.3】《感想29》
なんか3回目になって『文学とたにし』のカラーが出て来たような気がする。印象的なのは、西村さんも、平野さんも、高橋さんも、みんな、すっごく生き生きと熱く文学を語っていたってこと。
【文学とたにしvol.3】《感想30》
《文学とたにし》って、文学噺を楽しく聴けるんだから、お客さんにとってはもちろんなんだけど、語り手である作家自身が、文学を語ることを通じて元気になっていくんだよなー
いいイベントになってきたなー☆
綾子さん、マッタンお疲れさまでした。
次回も楽しみ☆
関連情報
- 作者: 高橋源一郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/11/18
- メディア: 単行本
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